秋に入ると少しずつ、ショッピングセンターなどの売り場で、入学祝に向けた陳列が始まりますよね。ランドセル売り場が目に付くのは秋頃から冬にかけてですが、実はランドセル商戦は夏にはもうすでに始まっているのをご存知でしょうか。
ランドセルは六年間、毎日背負って学校へ持っていく大事な物です。毎日使うからこそ、機能性など選ぶポイントはたくさんあります。そして好みも色々あることでしょう。
孫へ贈る入学祝い。毎日使うランドセルだからこそ、喜んでもらえるものを選びたい。デザイン性もありながら、機能性もしっかりある、そのような使えるランドセルを入学祝には贈りたい、そう思う気持ちは強いことでしょう。
そこで今回は、入学祝にランドセルを贈る場合に、これだけは押さえておきたいポイントについてお伝えします。
孫の入学祝に贈りたい!
ランドセルの選び方
ランドセルの相場金額と必要な機能について知っておこう
入学祝に贈るランドセルと言っても、金額はピンからキリまで様々です。素材にもよりますが、安いものは2万円程~、高いもので10数万円もします。テレビでよく見かけるランドセルでも3万~4万円ほどしますので、相場もそのくらいになっています。
今のランドセルは、一昔前と違って、サイズも機能性も随分と変わってきています。その中での大きな特徴と言えるのが、A4ファイルでしょう。A4クリアファイルが入る横幅のランドセルは今や主流となっています。そして、A4フラットファイルが入るランドセルも出てきています。
ランドセルの幅の違いは、低学年の子には特に大きな違いとなってきます。学校によってA4ファイルは使うけれど、フラットファイルは使わないというところもありますし、手提げで対応するという場合もありますので、機能性という点では、まずそこの確認が必要でしょう。
ランドセルの素材と色
ランドセルの素材は大きく分けて「牛革」「クラリーノ(人工皮革)」「コードバン(馬の革)」の3つに分かれます。そのうち人工皮革が占める割合は8割を超えると言われています。
入学祝だから素材の良い革のランドセルを贈りたいと思っている方も少なくないでしょう。しかし、それぞれの素材にはメリット・デメリットがあります。まずはそこを押さえてランドセルは選びたいところです。
「牛革」・・・耐久性・風合いともに◎ 本革ならではの肌触り◎ 人工皮革に比べると重い△ 雨に弱い△
「クラリーノ」・・・本革と比べると耐久性・風合いは劣る△ 軽量◎ 雨や汚れに強い◎ バリエーションが豊富◎
「コードバン」・・・品質は最高級◎ 牛革以上の耐久性◎ 人工皮革に比べると重い△ 雨に弱い△
近年は、雨の日にそれぞれが好きな色や柄の傘をさすように、ランドセルにもそれぞれが個性の色で華やかになってきました。女の子は特に好きな色をチョイスしますが、男の子は比較的、長く使える飽きない色を選ぶ傾向が強くあります。
毎日使うものなので、気に入った色だと嬉しいですし、また逆に毎日使うものだからこそ飽きのこない色を選ぶのも大事ですね。
一緒にランドセルを選びに行こう
入学祝にランドセルを贈るよ、というと喜ばないお孫さんはいないですよね。小学生の象徴のランドセル、ウキウキすることでしょう。
先に言いました通り、ランドセル商戦は夏前に始まっているのですが、これは夏の帰省ついでに一緒に選ぶというスタイルが多いことからきています。お孫さんが遠く離れているところに住んでいる場合は、こうした帰省の機会を狙って選びに行けると良いですね。
しかし、夏に必ず帰省ができるとも限りませんよね。そんな時は、写真や電話のやりとりで、お孫さんが欲しいものを一緒に話しながら選ぶというのも楽しいものです。
もし入学祝にこのランドセルを贈りたいというものが決まっているのならば、それが人気の物であればあるほど、秋には売り切れ、なんていうこともあるのです。入学は春先でも、早めに行動できると、お互いに満足のいくお買い物ができるでしょう。
ランドセルを使わない地域もある
小学生は一堂にランドセルを背負って学校へ行く、というイメージが強いですが、実はランドセルを使わない地域もあるのです。
高学年になると体格が大きくなって、ランドセルがきつくなるなどの理由でランドセルを背負わなくなることはありますが、ランドセル自体を入学の頃から使わない地域もあるのです。お孫さんが住まれている地域が対象かどうか確認しましょう。
地域によってランドセルの代わりも物は違ってきますが、「ナップランド」や「ランリック」というリュックを使っています。
ナップランドは北海道の小樽市を中心に、ランリックは京都府京都市・滋賀県大津市・大阪府堺市の一部、また京都府宇治市・亀岡市・城陽市の全域で使われています。この場合は、入学祝はランドセルではなく、その代わりのリュックを贈ると良いですね。
いかがでしたか。入学祝に贈るランドセルを選ぶ時のポイントは、その学校に通うお孫さんによって選び方も変わってくることが分かりました。また、お孫さんの体格や男の子なのか女の子なのかで素材選んでいくのもポイントですね。
お孫さんが住んでいるお家から学校までの通学距離も、素材を選ぶポイントの一つになりそうです。牛革とクラリーノでも200gも変わらないのですが、ランドセルに重い教科書などを入れていくと、その200g程度も大きいものです。
しかし、昔から当たり前のように使われてきた教科書も、今後はiPadへと移行する動きも出てきています。そうなると、荷物は軽量化され、またランドセルを選ぶポイントも変わってくることでしょう。その時々で選び方を変えていきたいですよね。
入学のお祝いにランドセルをもらう、そしてそれを背負って学校へ行く、想像しただけで心温まります。おじいちゃんおばあちゃんの想いがつまったランドセルをきっとお孫さんも大切に大切に使っていくことでしょう。
まとめ
入学祝いに贈るランドセル選びのポイントとは
・入学祝に贈る場合の相場を知り、必要な機能を確認しよ
・素材はお子さんによって選び方を変えていこう
・入学祝に贈りたいものや、お孫さんが欲しいものが決まっている場合は夏までに押さえよう
・ランドセルを使わない地域に住んでいないか確認しよう