お布施の相場を知らずに失敗した7つの恥ずかしい話

お布施の相場を知らずに失敗した7つの恥ずかしい話
お布施とは、仏教における意味においては、他人に施すことを表します。しかしほとんどの方がお布施と言われれば、お坊さんやお寺さんに渡す謝礼と思うでしょう。そしてその金額については明確な決まりがありません。

これは実は結婚式のご祝儀と同じで、要は気持ちなんですよね。しかしご祝儀も相場というものが決まっていて、ほとんどの方が同じ金額を包みます。

同じようにお布施にも相場というものが決まっています。その相場を知らずに恥ずかしい思いをしてしまった…そんな事例を紹介いたしましょう。

 

お布施の相場を知らずに失敗した
7つの恥ずかしい話

 

その1.知らない人に相談

ある男性は若くして父を亡くし、葬式を出すことになりました。お布施の金額が分からず、もっとも身近である叔母に確認したところ、10万でいいと言われました。

男性が予想していたものより安かったのですが、お布施とは気持ちだと聞いたこともあるのだし、安いに越したことはないと10万円を包みました。しかし後ほどお葬式に出る機会が増えるにつれて、お布施の相場の話を耳にすることがあり、10万というのは少なすぎることを知りました。

叔母に「なぜ10万だったのか?」と聞いてみると「そんなものかなと思って」との答え。まるで知らない人に相談し、従ってしまったことを何年も経ってから後悔することになってしまいました。

 

その2.詳しくないのに相談もせずに

ある男性は若くして父を亡くし、葬式を出すことになりました。やること考えること手配することが多く、父を亡くしたショックも大きかったため疲れ切ってしまいました。お布施を用意するにあたって誰かに相談することもなく「10万くらいでいいや」と10万円を包みました。

すると葬儀場の人が「この金額では戒名をつけないということになりますがよろしいですか」と…そんなつもりは無かったので男性は慌てて包みなおすことにしました。親戚でも葬儀場の人でも、一言相談をするべきです。

 

その3.御膳料を知らず

ある女性は親の通夜を出しました。過去に祖父の通夜葬式に出席した記憶を頼りに、通夜ぶるまいも用意しましたが、お坊様は事情で欠席なされました。

女性はおもてなしが一つ減ってほっとしただけで済ませてしまい、後に親戚の一人に御膳料について渡したか確認され、慌ててしまいました。お坊様がお食事をいただかない場合は、御膳料をお渡しすることになります。

記憶を頼りに勝手に執り行わず、必ず周りと相談して進めましょう。

 

その4.夫婦で位を合わせる

ある夫婦は数年前に父を亡くしており、そして今回母を亡くしました。お布施を包むにあたって、生活が苦しいこともあり母の戒名を「信女」の位に決め、25万円を包みました。しかしお坊様は位が二つ上の「××院○○大姉」で戒名をつけて下さったのです。

理由は、故人の夫が「□□院○○居士」であるから。戒名の位は夫婦で揃えなくてはいけないことを知らず、その戒名をつける場合の相場より低いお布施をお渡しすることになったのです。

 

その5.自分だけで調べて決めた場合

ある女性は父を亡くしました。親戚とは疎遠であったため、自分でお布施の相場など調べてお葬式を出しました。久しぶりに会う親戚に、いくらお布施を包んだのか聞かれたので答えたところ、「何てみっともないことを!」と怒られてしまいました。

彼女が包んだ金額は一般的な相場であったものの、その地域では安い扱いのされる値段でした。相場というものは地域性やお寺で変わるものなので、親戚などにも確認が必要です。

 

その6.親戚が遠方の場合

親を亡くしたある男性は、お布施の金額を決めるのに交流の深い、遠方の親戚に確認しました。話し合って決めた金額を包みましたが、後日その金額は男性の地域においては相場と合っていないことが判明しました。

相場には地域差があることもあるので、親戚が遠方であったりお寺さんが異なる場合は、近所の人や檀家さんに相談する方が良いでしょう。

 

その7.「お気持ちで」を信じない

ある男性は親の葬式を出すにあたって、お布施に悩んでいました。生活にあまり余裕が無いためお坊さんに相談したところ、「お気持ちで結構ですよ」と言われたため真に受けて3万円を包みました。

ところが後ほどそのお布施について「何かの間違いではありませんか?」と言われてしまったのです。

結局叔父に頼り、相談の結果追加で20万包むことになりました。もちろんお布施は「お気持ち」なのですが、それを馬鹿正直に信じてあまりにもな金額を包むのは、さすがに失礼です。お坊様に聞く場合は、一般的に平均はいくらくらいですか?など聞き方を工夫してみましょう。

 

いかがでしたでしょうか。

お金の問題、しかも「お気持ち」と表わされているものを用意するのは本当に難しいですね。何度も何度もあることではないので、誰でも戸惑うのは当たり前のことです。

相談することが物知らずのようで恥ずかしいとは決して思わず、ご親戚、ご近所、葬儀場の方、知っていそうな方に相談して正しい相場を探し当てて下さい。

 

まとめ

お布施の相場を知らずに失敗した7つの恥ずかしい話

その1.詳しくない人に相談しない
その2.気持ちだからと適当に考えない
その3.必要なお布施を把握する
その4.他のルールにも照らし合わせる
その5.地域の相場に従う
その6.地域の相場を知る人に従う
その7.「お気持ちで」を真に受け過ぎない


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