結婚式のご祝儀の相場は?知っておきたい5つのマナー

結婚式の招待状が届くと、びっくりしながらも、ワクワクしてしまいますね。「他に誰が来るのかなぁ〜」とか「どんな服を着ていこうかなぁ〜」とか、いろいろと嬉しい悩みが尽きませんが、一方、気になるのは、「この結婚式のご祝儀の相場はいくらなの?」ということではありませんか?

実は、この「ご祝儀」、昔は「月収の5%」が目安とされていましたが、現在では、結婚式に招待してくれた相手の方と自分との関係、結婚式が開催される会場、そして、その結婚式の形式の違いなどで、それぞれ結婚式のご祝儀の相場があるってご存知でしたか?また、その金額に見合ったご祝儀袋の選び方や書き方もあるのです。

場違いな金額を入れてしまったり、他の人とご祝儀袋が違っていたり、間違った書き方をしたりと、恥ずかしい思いをしないためにも、この記事を読んで、結婚式のご祝儀の相場をしっかりとチェックしましょう。

 

結婚式のご祝儀の相場は?
知っておきたい5つのマナー

 

どんな人から招待されましたか?

◎上司からの場合

晩婚化が進んでいる昨今、上司から招待状をいただくことも皆無とは言えません。ホントは、遠慮したいところかもしれませんが、毎日その方と顔を合わせるのなら、出席した方が無難と言えますね。

そこで、この場合の結婚式のご祝儀の相場なのですが、最低でも「3万円」でしょう。ここでケチって、仕事がやり辛くなっても困りますので、ここは頑張ります。あと、他に出席する同僚とも金額のすり合わせをしておくことが肝心です。自分だけ高かったり、あるいは低かったりは、今後のトラブルの要因になり兼ねませんから。

◎部下からの場合

「自分はまだなのに、先に結婚して−」と思っても、にこやかに出席した方が良いでしょう。でも、上司だからと言って、大盤振る舞いする必要はありません。この場合の結婚式のご祝儀の相場は、やはり「3万円」となります。「もっとあげたい!」と思うような、カワイイ部下でしたら、ご祝儀をたくさん包むよりは、何か別のプレゼントをプラスした方が喜ばれます。新郎新婦がご祝儀袋を開けた時に、予想もしないような金額が入っていると、逆に恐縮させてしまうこともありますので〜。

◎同僚・友人の場合

東京や大阪などの大都市圏では、同僚や友人の結婚式のご祝儀の相場は「3万円」と決まっていますが、地方の場合は「2万円」というところも多いようです。一緒に出席する友人たちと確認しあって出しましょう。

◎親戚関係の場合

新郎新婦の親御さんに当たる方でしたら、この場合の結婚式のご祝儀の相場は「5万円から10万円ぐらい」となりますが、それぞれのご家庭の事情に合わせて、上積みしても良いでしょう。兄弟の場合は、社会人となっているのなら、「3万円から5万円」、まだ大学生などの学生さんでしたら「2万円」でも問題はないでしょう。

また、甥っ子や姪っ子の結婚式のご祝儀の相場は「3万円から5万円」、いとこの結婚式のご祝儀の相場は「3万円」となります。めったに顔を合わせることのない親戚の方でしたら、これより低くても問題は無いかもしれませんが、お盆やお正月と、毎回顔を合わせる親戚ならば、きちんと相場通りの金額を包んでいた方が、何かと都合が良いものです。

◎その他 取引先など

仕事関係の取引先などから結婚式のご招待を受けた場合は、相手はあなたのことを「結婚式に呼ぶに足る人物」と見なしてくれているということですので、失礼の無いよう気を付けます。この場合の結婚式のご祝儀の相場は「3万円」でしょう。

以上、いろいろなパターンを想定してみましたが、いずれにしても、自分と相手との関係をきちんと把握して適切な金額を包むことが肝心です。

 

どういう場所で結婚式がありますか?

都市部ではあまり問題にならないのかもしれませんが、地方では、友人や同僚の結婚式のご祝儀の相場は、「2万円」を包むのが一般的になっています。そこで、結婚式の会場がその地域で一、二を争う高級な場所で開催される場合に、この金額でいいのかが問題になってきます。

もちろんその会場を選んだのは新郎新婦であって、参列者がその経費について斟酌する必要はありませんが、そのような場所にご招待いただいたことに感謝して、もし余裕があるのならご祝儀として「3万円」包んだとしたら、新郎新婦から感謝されること、請け合いです。

 

どのような形式の結婚式ですか?

最近の結婚式は、豪華さがどんどん増していくタイプと、余計なものは取り去ってシンプルにしようというタイプとの二極化が進んでいます。豪華な結婚式に対して、その豪華さに比例してご祝儀を増やしていく訳にはいきませんので、今まで示してきた相場のご祝儀で差し障りないでしょう。

問題なのは、シンプルな方です。立食パーティの形式で、会費を示していただけると非常に有難いのですが、そうでない場合、友人だからといって「3万円」をご祝儀として包んでしまうと、相手方もビックリされるかもしれません。

このような場合は他の出席する人たちと相談して金額を揃えて包み、もし「これでいいのかなぁ〜」と不安があったら、みんなで何か別の品物を差し上げるなど工夫すると、喜ばれるでしょう。

 

どのような祝儀袋を使えばよいですか?

結婚式のご祝儀に使う袋は、同じ慶事のご祝儀袋の中でも、形式が決まっています。それは「水引」と言われる結び目の違いにあります。結婚式で使って良いのは、「結び切り」というほどけにくい形の水引のものです。これは「二人の縁が一度きりで、ほどけないように」という意味がありますので、気を付けましょう。また、中に包む金額によって、選ぶご祝儀袋も違ってきます。

店頭に並ぶご祝儀袋をみてみると、シンプルなものからゴージャスなものまでたくさん並んでいて、どれを選んでいいか悩んでしまいますが、一般に中に入れる金額が多くなればなるほど、ご祝儀袋のデザインも凝ったものを選ぶと、バランスの取れたものになります。最近では、ご祝儀袋の外袋に「○万円から△万円用」などの表記もありますので、それを参考にするのも良いでしょう。

ここで気を付けて頂きたいのは、中に入れるお札は「新札にする」という事です。お札はきちんと同じ方向に揃え、中袋の表側に、お札の表を合わせて入れるのを忘れないようにしましょう。また、「4」や「9」の数字は忌み嫌われるので、これらの金額を入れることはNGです。

 

祝儀袋の書き方はどんな風に書けばよいですか?

ご祝儀袋には、中袋と外袋があり、その両方に記名しなければいけません。

まず中袋ですが、そこに住所氏名が記入されていると、後日、新郎新婦が結婚式の出席者の住所確認をする際にとても役に立ちますので、中袋の後ろ側に、記入するようにしましょう。また表側には、「金○万円也」との記載も必要です。

次に外袋ですが、筆ペンやサインペンなどを使い、濃い色でしっかりとした楷書体で、水引の結び目の真下に氏名を記入します。ボールペンや万年筆などの細くて薄い文字は、慶事では失礼に当たりますので、間違えないようにしましょう。

 

ご祝儀袋はどのようにして持っていけばよいですか?

ご祝儀袋を、男性は背広の内ポケットから、女性はハンドバックの中から出しますが、いわゆる「裸」のままの手渡しては、失礼に当たります。必ず「袱紗(ふくさ)」に包んで持参しましょう。色は紫色が一般的ですが、最近では、明るい赤やピンクの物、あるいは刺繍などが施された物もありますので、この機会に揃えておきましょう。

 

さて、結婚式出席に向けて、万端の準備が終わりました。

着ていく服も靴も、決まりましたし、髪形もバッチリです。ご祝儀袋には、新札のお祝い金を入れてあり、中袋には住所氏名もきちんと書きました。それを袱紗に包んで、ハンドバックの中に入れてあります。「完璧!」ではありますが、もうひとつ大切なことがあります。それは、当然のことですが、「新郎新婦を心からお祝いする」ということです。

いくら高額のご祝儀を持参しても、その気持ちが無いと、本当の意味で「ご祝儀」ではなくなってしまいます。お祝いする気持ちをたっぷり含んだご祝儀を、式場まで運んでいきましょう。受付で袱紗を出し、そこからご祝儀袋を出し、「本日はおめでとうございます」とお祝いの挨拶をして、お渡ししましょう。

 

まとめ

結婚式のご祝儀の相場は

・結婚式に招待してくれた相手に合わせて金額を決める
・開催される会場や、式の形式によっても違ってくる
・ご祝儀袋は、金額に見合ったものを選ぶこと
・ご祝儀袋の中袋や外袋の書き方に気を付けよう
・ご祝儀袋は袱紗に入れて持参しよう


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