間違えると恥ずかしい!正しいご祝儀袋の書き方


ご祝儀袋の書き方をきちんと知っている人は、意外と少ないかもしれないですね。学生だったり、社会に出たばかりの人でしたら、あまり書く機会はないのではないでしょうか。「なんかキラキラしてる紐がついている封筒」位の認識の方もいるかもしれません。

ですが、社会に出たら「マナー」というものが求められます。知らなかった、誰も教えてくれなかった、では通用しないのが社会というものです。

結婚式に参加するとして、ご祝儀袋に間違った書き方をしていたら相手にも失礼ですし、社会人としては「ご祝儀袋の書き方も知らないのか」と思われ、恥ずかしい思いをすることになってしまいます。

しかし、「そんなこと言われてもどうやって書けばよいの?」「そもそも、なんの為に書くの?」「何を書けばよいの?」と思う方もいるかもしれません。

そこで今回は、そんなご祝儀袋初心者の方に向けて、正しいご祝儀袋の書き方についてお伝えします

 

間違えると恥ずかしい!
正しいご祝儀袋の書き方

 

ご祝儀袋って何に使うものなの?

そもそもご祝儀袋とは、一体何でしょう?ご祝儀袋とは、結婚や出産、長寿や子どもの成長祝い(入学、卒業、就職)、神職への祈祷に対して祝福、御礼、お付き合いの気持ちを表す、お金を包む袋のことです。ここでは、結婚関連とそれ以外、という2つに分類してお話します。

 

ご祝儀袋を書く際に使うもの

「取りあえず書いてみよう!」と思ったそこのあなた、ちょっとストップしてください。何の筆記用具を使って書こうとしていますか。まさか、ボールペンを使って書こうとはしていないでしょうか?実は、ボールペンやサインペンを使ってご祝儀袋に書くのはNGです。

ご祝儀袋に書く際は、毛筆を使う事がマナーとされています。ですが、どうしても苦手な際は、略式になりますが、筆ペンを使ってもよいでしょう。毛筆を使う際は、墨の濃さに注意しましょう。薄い墨で書くのは弔事の時のみです。

 

ご祝儀袋の書き方

まず、ご祝儀袋は、結婚のような1回限りでよい祝いごとには「結びきり」という紐の結ばれ方をしたものを使いましょう。それ以外であればリボン結びのものでよいです。

では、実際のご祝儀袋の書き方ですが、紐の結び目を中心として、その上下に記すものが2つあります。

1.紐の上に、何を祝うかの記載、

具体的に何を祝うかを水引き(紐の名称)の結び目の中央上段に記載します。結婚祝いであれば、「寿」「ご結婚祝い」等と書くのが普通となっています。お見舞いなどであれば、「お見舞い」と書き、快気祝いであれば「快気内祝」と書くのが好ましいです。字が汚くても、丁寧にバランスよく書く事が求められます。

2.紐の下に、渡す人(自分)の氏名、或いは苗字だけを記載、

差出人を水引の結び目より下段中央に記載します。ここで注意すべき点として、上段で記載した文字より少し小さめに書く事が求められます。この差出人の名前、2人以上いる際には、少し注意が必要です。例えば差出人が夫婦であれば、中心に夫の氏名を書き、その左側に妻の名前をやや控えめに書きます。友人同士等であれば、同じくらいの文字の大きさでバランスよく書きましょう。

3人でしたら、職場等の上下関係がない際はバランスよく3人並べて書きましょう。立場が異なる方と一緒にご祝儀を包む際には、中心に最も格上の方を書き、その左側に2番目の人の氏名を書き、最も左に3番目の氏名を書きます。

また、更にそれ以上の人数で包む際には代表者の名前のみ中心に記載し、その左に控えめで他○名のように書くのが望ましいです。

ビジネスの場合は、氏名のみではなく、会社名や肩書等を書く必要が出てきます。書き添える際には、氏名が中心になるように書き、社名はその右に控えめに書きましょう。株式会社の際には(株)等と省略しても問題はありません。

尚、ビジネスで連名のご祝儀を渡す際には部署名等が中心に来るように書きましょう。「○○課一同」「○○部署有志一同」などと書き、先ほどのように会社名は右に書き添えましょう。

 

中袋の書き方

ここ最近のご祝儀袋には大抵、ご祝儀を入れるための「中袋」というものが付属しています。もし付属していない際は、無地のご祝儀袋に入る大きさの封筒を購入しましょう。これは正確に言えば、ご祝儀袋の書き方ではありませんが、中袋にも書くべき内容があるので、ご祝儀袋の書き方と共にマスターしましょう。

中袋は、ご祝儀袋同様、筆、或いは筆ペンを使って書く事がマナーであるとされています。 封筒の表面中心に金額を記載しますが、漢数字で書くことがポイントです。例えば、2万円を包む場合、「金二万円」或いは「金弐萬円」と記載します。尚、余談ではありますが、「金○万円也」と「也」を付けるかどうかの見分け方は、10万円以上か否かで判断しましょう。10万円以上であれば也とつける事が正解とされています。

封筒の裏側には住所と氏名を記載します。これは、新郎新婦がお礼状を送るために参加者を整理する際にとても役立ちます。基本的には左下に氏名を書き、その右横に住所を記載する事が望ましいです。郵便番号まで書いておくと、新郎新婦が調べる手間を減らす事が出来ますね。

 

いかがでしたか。ご祝儀袋の書き方を知っているだけで、いざ書く際にも焦らずに済みますね。また、相手側にも「この人はしっかりとしたマナーある方だな」という印象を持ってもらえる機会にもなります。

ご祝儀袋は、結婚式や快気祝いのような「1回限りでよいお祝い」には、結び切りという、蝶結びでないご祝儀袋を選ぶことが、ご祝儀袋の書き方よりもまず押さえたいポイントになります。何回でも結び直すことが出来る蝶結びのものを、結婚のお祝いごとで使う事はマナー違反とされているからです。そして、ご祝儀袋の書き方として大切なのは、表面の半分より上の中心に「何を祝うのか」を書き、半分より下中心に差出人の名前を書くこと。また、お金を入れる中袋の書き方もきちんと押さえておきたいところです。

ご祝儀袋の書き方をマスターすると、礼節をわきまえた大人として式に参列することができますね。是非ともマナーを身につけて素敵な大人を目指しましょう。

 

まとめ

正しいご祝儀袋の書き方は

・ご祝儀袋は「結び切り」という、結び直すことが出来ないものを選ぶ
・何を祝うのかを中心の上部に記載する。「御結婚祝」等と書く事が望ましい。
・差出人の氏名をバランスよく中心に書き、連名の際には人数よって書き方を変える。
・筆或いは筆ペンを使用して書く
・中袋には同封した金額を漢数字用いて書く
・中袋の裏面には郵便番号、住所、氏名を記載する。


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