慣れないキリスト教の香典、7つのマナーとルール

慣れないキリスト教の香典、7つのマナーとルール

日本人は無宗教な人が多く、あまり宗教にこだわりをもっていないイメージがあります。

でも実際には、きちんと菩提寺となるお寺を持っていたり、洗礼を受けたけいけんなクリスチャンだったりと、宗教を大切に過ごしている人も沢山いるものなのです。

自分が宗教にこだわりがないし、無宗教だからといっても、それを宗教を大切にしている人に押し付けるのはマナーとしてまずNGです。

自分が無宗教であっても、葬儀の際には、悲しみにくれる遺族に更に辛い思いや嫌な思いをさせないように、なるべく先方の宗教によりそって列席することが大切です。

宗教の中でも特にキリスト教は列席する機会が少ないことでしょう。

でも列席するために行って、キリスト教式だと知ってからでは慌ててしまいますね。そんなことにならないためにも、列席する時に知っておきたいキリスト教の香典のマナーとルールをお教えしましょう。

 

慣れないキリスト教の香典、
7つのマナーとルール

 

香典袋の表書きに注意しよう

キリスト教式の香典の場合は、表書きに注意が必要です。

仏式では、御霊前、御香典、御仏前というような表書きを書きますが、宗教が違うのでこの表書きもキリスト教式に合わせて書くようにしましょう。

キリスト教式ではお香は焚かないので御香典という言葉や、仏にはならないので御仏前という言葉は避けるようにしましょう。

キリスト教式の場合は、表書きはカソリックでは「御ミサ料」と書くようにしましょう。

プロテスタントでは「御花料」や「献花料」と表書きを書きましょう。

 

出来ればキリスト教式のものを

仏式の葬儀の際に御香典を入れる袋があるように、本来はキリスト教式の袋もあります。

仏式とは違って、水引などはなく、白い封筒に十字架やユリの花が書いてある物になります。

売っているところが少ないから予め用意しておこう!なんて思っても、予め用意しておくのはあまりいいことではありません。

文具店や百貨店など大きなお店ではキリスト教式の封筒も置いてあることが多いので、必要になったらどこに売っているか位はチェックしておくようにしましょう。

 

なければ御霊前の袋を使おう

どうしてもキリスト教式の袋が用意できなかった場合には、御霊前の袋を使っても問題はありません。

水引は白黒、もしくは銀一色のものを選ぶようにしましょう。

キリスト教式の袋が用意できなかった場合には、御霊前の袋でもなく、何も書いていない白い封筒を使っても問題ありません。

その場合には、郵便番号の枠などの入っていないものを使ってお渡しするようにしましょう。

表書きや名前などの記載は忘れずに丁寧に書くようにしましょう。

 

蓮の花の絵柄がないものを用意

キリスト教式であっても、御霊前の袋は使っても構いませんが、その袋は、蓮の花が書いていないものにしましょう。

蓮の花は仏教的な考えで書かれているものなので、どの宗教にも使える「御霊前」であっても、蓮の花が書かれていることによって、「仏教専用」の袋になってしまいます。

どうしてもその袋しかなければ、何も書いていない白い封筒を使うほうがいいでしょう。

キリスト教式で使われる花はユリの花で、白いユリの花は、純血や聖母マリアの象徴と言われています。

 

水引がない封筒を使っても大丈夫

御霊前の袋には水引がついているものですが、キリスト教式ではこの水引には特に意味はないので、水引をあえて使う必要はありませんが、水引が付いているものを使う場合は、結び切りの水引が付いているものを選びましょう。

お金を入れる袋は、白い封筒を選んでも問題ありません。

その場合は、表書きを自分で書くようにしますが、キリスト教式でもプロテスタントの場合は、御霊前という言葉は使わないので注意しましょう。

プロテスタントの場合は、弔慰料と書いておけば安心です。

 

表書きは薄墨を使って書こう

キリスト教式で香典を入れる袋の表書きをする時には、薄墨を使って書くようにしましょう。

悲しみで涙がこぼれ、墨が薄くなってしまったという意味を込めて薄墨を使うものです。

諸説はありますが、黒い墨を使って書いても絶対に間違いというわけではありません。

結婚式の御祝儀袋のように堂々と太く書かなければ問題ないでしょう。

文字の色で悲しみを表すことも大切ですが、相手が読みやすいようにわかりやすく、鮮明な文字で書くことのほうが大切な気遣いです。

 

相場は仏式と同じくらいと考えて

キリスト教式の香典の金額は基本的には仏教式と同じと考えればいいでしょう。

知人であれば5000~10000円、親戚10000~20000円、親族50000~100000円程度と考えておけばいいでしょう。

それぞれとの付き合いの深さや、地域によって違いもあるので、送る際には親しい人と相談して出すようにすれば問題ないでしょう。

悲しみの気持ちをお金に換算するわけではありませんが、自分の気持ちに見合った金額を包んで遺族にお渡しするのがいいでしょう。

 

いかがでしょうか。キリスト教式の香典のマナーとルールは、相手の宗教に沿って行うことでしたよね。

訃報を受けたら必ず向こうの宗教を確認することを習慣にしておきましょう。

でも、突然の訃報で駆けつける訳ですから、きちんとキリスト教式の準備ができていることよりも、遺族の気持ちによりそうことの方が大切なのかも知れません。

遺族に悲しみの気持ちを伝え、遺族の心や体を思いやる事にこそまずは重きをおくべきでしょう。

形にこだわりすぎず、相手の宗教に沿った準備をするように心がけたいものですね。

 

まとめ

慣れないキリスト教の香典、7つのマナーとルール

・香典袋の表書きに注意しよう
・出来ればキリスト教式のものを
・なければ御霊前の袋を使おう
・蓮の花の絵柄がないものを用意
・水引がない封筒を使っても大丈夫
・表書きは薄墨を使って書こう
・相場は仏式と同じくらいと考えて


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