暑中見舞いの文例は知っておいて損はありません。年賀状や暑中見舞いなどハガキを使った季節の挨拶を送る習慣が少なくなっているため、社会人になるまで自分からハガキを誰かに発送したことがなかったという人も多いですよね。
社会人にとって、季節の挨拶状を上司や取引先に送るのは、大事なマナー。とはいえ、暑中見舞いの書き方を全く知らないという人は、どのような文章を書けばいいかわからないものです。
しかし、暑中見舞いの文例を参考に、基本的な作法だけ押さえてしまえば、実は意外と簡単!この方法ならば、失礼のない丁寧な暑中見舞いが送れそうですよね。
そこで今回は、実際にアレンジして使える、暑中見舞いの文例を暑中見舞いの構成とともに解説します。上司や目上の人にも失礼にならない、基本を押えたハガキで、信頼を得てください。
暑中見舞いの文例☆
目上の方にも失礼のない7つの作法
挨拶の文言の注意点
暑中見舞いの文例には、時候の挨拶や決まった言い回しの例文が登場しますが、まず手紙を書くときは「こんにちは」という挨拶から始めてしまうという人は多くいます。
【 暑中見舞いの文例後の、注意点 】
★ 通常のメールや手書みであれば挨拶から始めるのが正しいマナーですが、暑中見舞いでは「こんにちは」などの通常の挨拶は不要です。
・ 「暑中お見舞い申し上げます」という言葉自体が挨拶になりますから、その前に「こんにちは」を入れてしまうと挨拶が重複してしまうのです。
暑中見舞いの挨拶
「暑中お見舞い申し上げます」という挨拶文は冒頭に書くのが正しい作法。暑中見舞いの文例では、この挨拶文を最初に書くということはよく知られていますし、ポストカードであらかじめプリントされているものは、そういったデザインになっているはずです。
【 暑中見舞いの文例:挨拶文の注意点 】
★ しかし、自分で書く場合には、この挨拶文を少し大きめの字で書くということに注意が必要!
・ すべての文字を同じサイズで書くとメリハリがなく読みにくいため、「暑中お見舞い申し上げます」だけは大きく書くのが作法です。
季節の話題と先方への伺い
「暑中お見舞い申し上げます」という挨拶文の次は、先方の体調や近況を伺う文章を続けるのが、暑中見舞いの例文としての基本的な流れ。
【 暑中見舞いの文例:季節の話題 】
★ 「今年は猛暑の日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。」など、季節や時候の話題を交えて相手の体調を伺うと自然です。
・ この部分は、その年の天候によって内容が左右されるものなので、その時の時候に合った言い回しにするよう、気を付けるのがポイントです。
自分の近況報告
相手に近況について伺う文章の次には、自分の近況報告を書きます。この部分は暑中見舞いの例文としてきっちりと決まった内容はありません。
【 暑中見舞いの文例:近況報告 】
★ ただ、「おかげ様で私は元気に過ごしております」とか「私は暑さに少々参っておりますが何とか元気に暮らしています」など、簡潔にまとめるのが一般的。
夏休みの予定や楽しかった思い出など、話したいことがたくさんあるかもしれませんが、暑中見舞いの目的は、暑い時期に相手が元気に過ごしているか確認し合うための挨拶状ですから、一方的に自分のことばかり書くのはマナー違反です。
締めくくりの文章
暑中見舞いでは、締めの文章として最後に相手の体を気遣う文章を入れるのが作法。あくまでも「相手を気遣うための挨拶状」ということを忘れてはいけません。
【 暑中見舞いの文例:気遣い 】
★ 暑中見舞いの例文としては、最後の締めくくりで「暑い日が続きますが、どうかご自愛ください」や「猛暑が続きますが、お体を大切になさってください」などの言葉を書くのが正しいマナーです。
文末の年と「盛夏」
暑中見舞いの挨拶文と本文を書き終えたら、メールや一般的な手紙の通りに考えれば自分の名前を「〇〇より」と書くもの。しかし、暑中見舞いの例文では、最後に書いた日を書くという作法があります。
【 暑中見舞いの文例:文末の年 】
★ しかも、日と言っても具体的な年月までは書かないというルールがあるので注意しなくてはいけません。
・ 「平成〇〇年 盛夏」と書くのが一般的!「盛夏」というのは、最も暑い時期という意味で、こう書くのが風習なのです。
暑中見舞いの時期
暑中見舞いの例文は、これまで解説した通り覚えてしまえば難しいことはありませんが、ここで注意すべきなのが発送時期。
暑中見舞いを出したことがない人は、相手から暑中見舞いを受け取ったら、自分も返さなくてはと書いたり、お盆休みが終わってから書こうと思っているケースがあるのです。
【 暑中見舞いの文例:送る時期 】
★ しかし、暑中見舞いはいつ出してもいいというわけではありません。
・ 梅雨明けから立秋までの間に、相手の手元に届くように送るのがマナーです。
時期を過ぎてしまった場合には「残暑見舞い」になりますので、しっかりと確認しながら適切な時期のご挨拶を送ってください。
いかがでしたでしょうか、暑中見舞いの例文は、今回解説した通り、冒頭挨拶文、相手への伺い文、自分の近況報告、締めの相手への気遣いの4つの構成に大きく分けられます。
この構成さえ押さえておけば、漏れがありませんから、上司や目上の人に送るときでも失礼になりません。また、暑中見舞いの例文は、ハガキという限られたスペースにまとめるため、1文1文を簡潔に書くのがポイント!
「長文を書くのが苦手。」という人にとっては書きやすいですが、つい冗長的な文章になってしまうという人は、意識して文章を短くする作業が必要になります。
暑中見舞いの書き方を覚えておくことは、ビジネスパーソンにとってマナーの一環を身に付けるようなもの。暑中見舞いの例文を参考に、自分なりの言葉を交えながら書いて、気持ちのこもったご挨拶を送りましょう!
まとめ
失礼のない暑中見舞いの文例と構成とは
・暑中見舞いではこんにちわなどの挨拶は不要
・冒頭は暑中見舞いの挨拶を大き目の字で書く
・季節の話題に合わせて先方の体調を伺う
・次に自分の近況報告を簡単に伝える
・最後に相手の身体を気遣う文章で締めくくる
・末筆に日付は書かずに年と「盛夏」と書いておく
・暑中見舞いを出す時期は梅雨明けから立秋まで