子供の入学祝いに素敵な贈り物をいただいたら、感謝の気持ちを込めていただいたものと同じくらいに素敵なお返しをしたいものですよね。けれど、いざ何をお返ししようかと考えると悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
入学と言えば、子供の人生の中でも大きなイベントですし、親としては嬉しいですけれど、出費が重なる時期でもあります。金額的にも、贈ってくれた人の心情的にも、いただいた贈り物と同じような金額の物をお返しに渡すわけにもいきませんし、なかなか難しいものです。
色々と考えてしまうと難しく感じてしまいますが、入学祝いのお返しにもちゃんと相場や決まりがあります。それに沿って考えてみると、きっと素敵なお返しが見つかります。
そこで、今回は入学祝いのお返しについて気を付けるべきこと3つをお伝えします。
入学祝いのお返しは必要?
知っておきたい3つのマナー
入学祝いのお返しは必要なのか
そもそも、入学祝いにお返しは必要なのでしょうか。人によっては、お返しはいらないと言ってくれる人もいますが、実際問題となると難しいものです。
そもそも、入学祝いは内祝いの一つで、入学するという幸せと喜びを家族や親戚に品を送ることでお裾分けし、一緒にお祝いしてもらうというものでした。受け取るのではなく、入学する子供がいる家庭が身内などに品物を送っていたものでした。
それが、今は逆に入学祝いを贈ってもらったら、内祝いとしてお返しをするという風習になりました。つまり、お返し=内祝いということになります。いつの間にか、順番が逆になってしまって今に根付いています。
さて、入学祝いのお返しが必要かという問題ですが、本来でしたらお返しは必要ないとされています。何故なら、入学祝いを貰ったのは親ではなく子供です。そして、子供には経済能力、つまり収入がないのでお返しはできない、という考えです。
ですが、何もお返ししないのも気が引けるという方も多いことでしょう。また、お返しはなくてよいという人もいれば、お返しはするのが当然という人もいます。なので、基本的にはお返しをすると考えておいたほうがよいでしょう。地域差や家族間でのルールもあるでしょうから、まずは家族に確認してみましょう。
もし、お返しはいらないと言われても、お礼の電話や手紙は送るようにするとよいですね。
入学祝いのお返しの相場とお返し
では、入学祝いのお返しをするとして、どれくらいの金額のものをお返しすればよいのでしょうか。
ここで、いただいたものと同じくらいの金額の物をお返しにしてしまうと、入学祝いを贈ってくれた人にとって負担になってしまう場合があります。入学は、お金がかかるものです。だからこそ、少しでも負担を減らそうとしてくれているのに、同じ値段の物を返されても、自分の気遣いの意味がないということになりかねません。
お返しの相場ですが、半額から3分の1程とされています。洗剤などの消耗品やコーヒー、タオルといった詰め合わせ、お菓子などの日常で使えるものなどが喜ばれるようです。
また、入学祝いのお返しを考えるときは、きちんと送ってくれた相手のことを考えて選びましょう。
もし、おじいちゃんやおばあちゃんが入学祝いを贈ってくれたなら、きっと何よりも嬉しいのは孫の晴れ姿。ランドセルを買ってくれたなら、入学式でランドセルを背負った孫の写真なども喜んでくれます。孫からのお礼の電話も、笑顔で聴いていることでしょう。
また、入学祝いを贈ってくれた人に今後入学式を迎える子供がいるならば、お礼はその時でも大丈夫です。けれど、お礼の気持ちだけはきちんと伝えるようにしてください。
もし、物品でお返しするのが難しい金額のものを入学祝いでいただいたときは、ギフトカードなどでお返しするとよいでしょう。
お返しの基本は、あとに残らずに消費することができるものです。
入学祝いのお返しをする時期
入学祝いは入学式前までに贈るとされていますが、では、入学祝いのお返しはいつまでに贈ればいよいのでしょうか。入学祝いを貰ったらすぐにお返しを…と思うかもしれません。ですが、入学式前は何かと忙しいですし、お返しを選ぶ時間がなかったりもします。
では、いつお返しをすればよいのかというと、入学式から一か月以内とされています。入学式の後でしたら、少し落ち着くでしょうし、お返しをするにもよいタイミングと言えるでしょう。
入学祝いを贈ってもらったら、お礼の連絡は早めにしましょう。最近では、配達状況などをインターネットで見ることもできますが、やはりお礼の連絡は贈ってくれた相手も欲しいものです。入学祝いを貰ったお子さんからきちんとお礼を言ってもらえたら、贈った人も嬉しいはずです。
いかがでしたか。入学祝いのお返しが必要なのか必要ではないのかも難しいところですし、お返しを選ぶのも大変でしょう。ですが、いろいろと物入りである入学の助けとなる物を入学祝いとして贈ってもらうというのは嬉しいことですし、お返しはいらないと言われてもお礼だけはきちんとしておきたいものです。
お返しをする場合は、お返しを贈る時期などに気を付けましょう。もう、入学式の気配もなくなった季節に突然送られても、今になって…と思われてしまうかもしれません。また、金額も相場内に収めるようにしてください。
子供の成長を入学祝いという形でお祝いしてくれる気持ちは、何にも代えがたいもの。同時に、入学祝いは子供の成長を伝える機会でもあります。お返しにお子さんの写真や手紙を添えるなどして、お礼と一緒にお子さんの成長も伝えてあげましょう。
まとめ
入学祝いで気を付けたいマナー
・入学祝いのお返しは基本的には必要ない
・人によってお返しの考え方も違い、地域差もあるのでしっかりと確認をする
・お返しの金額の相場はいただいたものの半額から3分の1
・後に残らないものをお返しする
・お返しは入学式の一か月後までに