職場では、仕事以外にプライベートな面でのお祝い事など、さまざまなおつきあいがありますよね。
誕生日、ご結婚、ご退職、ご卒業、送別会などに、お世話になった先輩や友人にみんなで気持ちを伝える大事な寄せ書きは、一枚の色紙をとおしてお祝いやねぎらいの気持ちを伝えるプレゼントの定番です。
みんなの直筆の寄せ書きは、とても暖かくデザインや文章の内容に限らずもらった人は大変うれしいものです。でも、どうせなら文章は凝った文面にしつつも自分の気持ちが伝わり、相手を思いやる内容にしたいと考えますよね。
とはいっても自分の気持ちを上手く伝えるのはなかなか難しいものです。そこで今回は、相手が喜ぶ寄せ書き文例、記念日に合わせて使える7つのパターンについて紹介します。
相手が喜ぶ寄せ書き文例、
記念日に合わせて使える7つのパターン
誕生祝いでのメッセージ
友人・先輩への寄せ書きの文例ポイントとしては、相手をたたえて今後の活躍や幸福を祈りつつ楽しい文面にすることです。
●いつでも笑顔を絶やさない素敵な○○さんでいて下さい。
○○さんが幸せで実りある未来が訪れますように!●お誕生日おめでとうございます。パッと見の女性らしさの反面、仕事で見せる行動力は同じ女性としていつも尊敬し手本にしています。
○○さんの今後の更なるご活躍をお祈りしています。
また、高齢の人に「ご高齢ゆえ」「もう若くないのだから無理もせず」などと、歳を強調し年寄り扱いするのは禁物です。
誕生祝いの忌み言葉としては、悲しい・破れる・流れる・落ちる・倒れる・病気・死ぬなどがあげられるので注意しましょう。
結婚祝いでのメッセージ
結婚は人生最大の慶事です。お祝いの挨拶にも形式的で格調高い言葉を使うのが一般的です。
●このたびはご結婚おめでとうございます。 お二人で明るい家庭を築いてください。 お二人の人生の充実とご多幸をお祈りいたします。
●輝かしい門出を祝福いたします。新しい人生のスタートですね。 お二人の末永い幸せをお祈り申し上げます。
結婚祝いの忌み言葉としては、切れる・別れる・破れる・壊れる・割れる・冷える・離婚・流れる・寂れる・途絶える・死ぬ・亡くなるなどがあげられます。
そのなかでも、「別れる」「切れる」などは離婚を連想させ、「重ね重ね」「たびたび」などの重ね言葉は、再婚を連想させると言われていますので注意しましょう。
出産祝いでのメッセージ
出産祝いは新しい生命の誕生を祝うものです。ストレートに「出産おめでとう」と書き出すほうが気持ちが伝わりやすいでしょう。また、文中に相手を気づかう言葉を入れるのも大事です。
●ご誕生お祝い申し上げます。ご両親の愛情のもと、お子様が健やかに成長なされるよう心からお祈りします。
●ご子息(ご息女)の誕生、おめでとうござます。 お二人の愛情をたっぷり受けた可愛い赤ちゃんだと聞きました。これから大変だと思いますが、素敵な奥様と二人三脚で頑張ってください。
出産祝いの忌み言葉としては、切る・死ぬ・絶える・流れる・落ちる・去る・消える・崩れる・滅びるなどがあります。特に、死や流産を連想させる言葉は注意しましょう。
栄転・昇進祝いでのメッセージ
栄転祝いは、同じ職場、所属先の人の場合は、送別会を開くのが一般的ですね。逆に、昇進祝いは昇進出来なかった方のことも考えて仲間内でささやかに行われます。
●ご栄転おめでとうございます。これからは少し寂しくなりますが、お身体に気をつけて頑張ってください。ますますのご活躍をお祈りしております。
●この度はご昇進心よりお祝い申し上げます。今度とも一層のご活躍をお祈り致します。
●ご栄進おめでとうございます。今後ますますのご活躍をお祈りいたします。
栄転祝い等の忌み言葉としては、落ちる・終わる・失う・流れる・破れる・燃える・倒れる・つぶれる、などがあげられます。
退職祝いでのメッセージ
退職祝いでのポイントは、これまでの労をねぎらい、お世話になったことを感謝し、今後の健康・幸せ・がんばりを祈る言葉を入れることです。
●今までお疲れさまでした。○○さんの抜けた穴は大きいですが、新しい門出を皆で応援しています。
●○○さんには大変お世話になりましたが、いつか恩返しができるようがんばります。これからも温かく私たちを見守って下さい。
退職祝いの忌み言葉としては、死・苦・病気・枯れる・衰える・朽ちる・倒れる・寝る・根づく・曲がる・折れる・切れる・重い・四・九などがあげられます。
また、まだ働きたい方に「ゆっくりとお過ごし下さい」などのメッセージは気を悪くされる可能性がありますので注意しましょう。
新築・引越し祝いでのメッセージ
ある程度の年齢になれば、知人が家を建てることは珍しくありませんね。注意する点として、新築の家・マンションを購入した場合は「新築祝い」、中古一戸建て・マンションを購入した場合は「引越し祝い」、転勤による引越しは「栄転・昇進祝い」となるので気をつけましょう。
●ご新築おめでとうございます。ご家族の健康と幸せをお祈りいたします。
●離れてしまうのはとても寂しいですが、新しい生活のスタートがご家族にとって輝かしい未来となりますようお祈り申し上げます。
新築・引越し祝いの忌み言葉としては、燃える・焼ける・火・炎・煙という火事などを連想する言葉、閉じる・つぶれる・傾く・腐る・崩れるといった、家が倒れることを連想する言葉、失う・終わる・落ちる・死という縁起の悪い言葉があげられます。
叙勲・表彰祝いでのメッセージ
退職者や会社の功労者にあたる方々が国からお祝い事を授かることを受章、また民間から賞を受けることを受賞といいます。
受賞には、国から勲章(菊花章、桐花章、旭日章、瑞宝章、文化勲章、宝冠章)や褒章を授けられた受章(叙勲)や日常的な芸術、スポーツなど各種団体などの分野で受ける賞の受賞(表彰)などがあります。
●この度はご叙勲、おめでとうございます。今後ともご指導頂きますようお願い致します。
●この度は叙勲/表彰の栄に浴され、誠におめでとうございます。心より祝辞申し上げますとともに、今後のご活躍をお祈りいたします。
固定の忌み言葉はありませんが、その1~その6であげている縁起の悪い言葉は避けましょう。
いかがでしたか。
お祝い事は相手にとっては「新たな人生の幕開け」や「ステップアップ」でもあります。寄せ書きに今までの感謝と新たな応援の気持ちを添えられたら、きっと相手の気持ちを後押しできることでしょう。
贈る相手が上司の場合は当然ながら敬語を使うと思いますが、友人や同・部下の場合は話し口調やくだけた文章になると思います。
寄せ書きは贈る相手以外にも第三者が見る可能性があるので、ある程度節度を持って書けるといいですね。
まとめ
相手が喜ぶ寄せ書き文例、記念日に合わせて使える7つのパターン
・誕生祝いでのメッセージ
・結婚祝いでのメッセージ
・出産祝いでのメッセージ
・栄転・昇進祝いでのメッセージ
・退職祝いでのメッセージ
・新築・引越し祝いでのメッセージ
・叙勲・表彰祝いでのメッセージ