赤ちゃんが誕生した人へ出産祝いを贈るという事はとても喜ばしいですから、ぜひとも心のこもったメッセージを添えたいですよね。
しかし出産というのは個人個人によって様々な問題を抱えている場合があり、おめでたいばかりではなくナイーブな部分も併せ持っています。
その為、「自分の事の様にうれしくてぜひ祝福の気持ちを伝えたい!」とは思っていても、受け取る本人の置かれた環境や心の状態まで考慮して…となると出産祝いに添えるメッセージで悩んでしまう方は多いのではないでしょうか。
出産祝いに添えるメッセージには押さえるべきポイントがあり、それさえ知っていればあとは簡潔に済ませる事が喜ばれるコツです。
そこで今回は、注意が必要な出産祝いメッセージのタブーと押さえるべきポイント、そのままでも十分に使える、出産祝いメッセージの文例を、よくある5つのシチュエーションにまとめてお伝えします。
出産祝いに心温まるメッセージを!
喜ばれる文例5選
出産祝いメッセージのタブーと押さえるべきポイント
出産を終えたばかりの女性は、産後のホルモンの働きや身体の疲労、慣れない育児の不安や寝不足などにより精神的に非常に不安定な状態にあり、人によっては自分以外の人が赤ちゃんに触るだけでもヒステリックな怒りを感じるという場合があります。
それだけ大きな変化を抱えている母親に対して、出産祝いでメッセージを贈る場合は、言葉選びに十分な気遣いが必要です。
まず子育ての方法のアドバイスなど押しつけがましいメッセージや、上から目線、ブラックユーモアは控えた方が賢明です。また赤ちゃんの性別についても気にしている場合があります。極力触れない事をおすすめします。
それらを踏まえた上で、「新しい命が誕生した喜び」「母子ともに無事であった事」「出産を終えた身体への気遣い」の3つのポイントをしっかり押さえて頂ければ、あとはシンプルにまとめる事をおすすめします。
出産祝いのメッセージは簡潔にまとめて、積もる話があれば育児に慣れてきた頃を見計らって、直接顔を見に行ってあげると良いでしょう。
友人、同僚など少しくだけた親しい間柄の人に贈る、出産祝いのメッセージ例
〇 出産おめでとう!本当に本当にうれしいよ。○○もついにママ(パパ)になったんだね。○○の子供だからきっと可愛いんだろうなぁ。今はゆっくり休んでね!赤ちゃんに会える時を楽しみにしています!
〇 ○○、おめでとう!そして本当にお疲れ様。可愛い家族が増えて、賑やかで楽しくなるね!今はとりあえずゆっくり休んで。赤ちゃんが元気に育つことを祈ってるよ!今度会いに行くね。
職場の同僚、親しい先輩や親戚など、幅広く使える、定番の出産祝いメッセージ例
〇 出産おめでとうございます!本当にお疲れさまでした。今は体をゆっくりと休めて下さいね。可愛い赤ちゃんのお顔が見られるのを楽しみにしています。
〇ご出産おめでとうございます!これからどんどん大きくなって楽しみですね。あまり無理しないようにお母さんの体も休めて下さいね。これからもご家族が幸せに暮らせますよう、応援しています!
取引先や上司にも使えるフォーマルタイプの出産祝いメッセージ例
〇 ご出産おめでとうございます。母子ともにご健康だと伺い、安心いたしました。お子様の健やかな成長を、お祈りしております。
〇 赤ちゃんのご誕生、心からお慶び申し上げます。新しいご家族が増え、益々賑やかで楽しい日々を過ごされている事と思います。ご家族の幸せをお祈り致します。
〇 ○○様、ご出産おめでとうございます。お子様の健やかな成長と、ご家族の方々の幸せを心よりお祈りしております。心ばかりのお祝いを贈らせて頂きます。ご受納頂ければ幸いです。
父親になった方への出産祝いメッセージ例
〇 赤ちゃんのご誕生、おめでとうございます。奥様とお子様が健康であると伺い、安心しております。可愛い家族が増え、益々賑やかで楽しい日々を過ごされている事と思います。赤ちゃんの健やかな成長と、ご家族皆様の幸せをお祈りいたします。
出産祝いが遅くなってしまった時
〇 出産おめでとう!お祝いが遅くなっちゃってごめんね。また赤ちゃんの話聞かせてくれるの楽しみにしてるね!赤ちゃんの健やかな成長をお祈りしています。
〇 ○○さん、ご出産おめでとうございます!お祝いが遅くなり申し訳ありませんでした。これからますますお忙しくなるかと思いますが、お体大事になさってください。また赤ちゃんのお話、楽しみにしております。
〇 ご出産おめでとうございます。お祝いが遅くなりました事、誠に申し訳ございません。ささやかではございますが、お祝いの品を贈らせて頂きます。赤ちゃんの健やかな成長を心よりお祈り申し上げます。
いかがでしたか。出産祝いは一般的に、母子ともに退院して少し落ち着いた、産後2~4週で送るのがベストなタイミングとされています。
しかし「落ち着いた頃」といっても産後の女性は「赤ちゃん以外の重い物は持たない」「少なくとも1か月間寝たきり」が推奨されるほど心身ともに消耗しています。
その為心にゆとりが持てず、今までならば笑って済ませていた「えっ、こんな事で!?」というレベルの言葉も真に受け、傷ついたり怒りを覚えたりするものなのです。
「例文のメッセージををそのままでは味気ない…」と感じるかもしれませんが、シンプルで簡潔な文の中にも祝福の気持ちは十分感じる事が出来ますし、産後のお母さんは携帯を眺める余裕がなくなるほど大変です。むしろ短い文の方がありがたいという事も考えられます。
「伝えたい!」という気持ちだけでなく、相手の状況をしっかり考えて、出産祝いのメッセージはあくまで『添える』ものだという事を心得ておきましょう。
まとめ
出産祝いのメッセージで喜んでもらうには
・産後の女性への言葉選びには気遣いが必要。タブーな内容は避けて
・『押さえるべきポイント』を確認して、他は簡潔に
・たくさん伝えたいことがある場合は後々顔を見に行って話すと良いでしょう
・例文を参考に、相手の状況をしっかり考えてメッセージを『添え』ましょう