電報でのお悔やみの伝え方。押さえておきたいマナーとは

電報でのお悔やみの伝え方。押さえておきたいマナーとは
電報でお悔やみを伝える弔電、やむを得ない事情で葬儀に参列できない時に送るものですよね。本来は葬儀に参列して、直接伝えるべきお悔やみの言葉を伝えたいだけに、葬儀で喪主の方にかける言葉と同じように、丁寧でかつマナーを守った文面にしたいもの…。

しかし、日頃の連絡手段がLINEやメールが一般的になってきた現代では、電報でお悔やみを伝えたことがない、どころか、「そもそも、電報を利用した事すらない!」という方も多いのではないでしょうか。

そうなると、初めて送る電報でお悔やみの言葉を伝えるのは、特に緊張しますし、どんな内容にすべきか迷ってしまう方も多いですよね。

そこで今回は、電報でお悔やみを伝える時のマナーや、一般常識について、押さえておきたいポイントを6つに分けてお伝えします。

 

電報でのお悔やみの伝え方。
押さえておきたいマナーとは

 

電報でお悔やみを送るタイミング

電報でお悔やみを伝えるのは、葬儀に参列できないため。葬儀が終わった後に届くようでは失礼に当たります。

【 電報でのお悔やみマナー、タイミング 】

■ 電報を送るタイミングの目安は、葬儀が始まる1時間前まで。

・ 葬儀では、弔電披露ということで届いた弔電が紹介されることがありますから、開始時間に余裕を持って届ける必要があるのです。

葬儀の知らせは前もってわかるものではありません。たいていの場合は、葬儀の前日や前々日くらいに連絡を受けますから、自分の予定を速やかに確認して参列が難しいと判明したら、すぐに電報でお悔やみを伝える手配をしてください。

 

電報の送り先

電報でお悔やみを伝える時に間違えてしまいがちなのが、送り先。基本的なことですが意外と勘違いしてしまう人が多いのです。

【 電報でのお悔やみマナー、送り先 】

■ 電報の送り先は、喪主に対して送るのだから喪主の自宅住所に送ってしまう人がいますが、正しくは喪主の自宅でもなく、故人の自宅でもありません。葬儀場です。

・ そのため、電報を送る時に葬儀がどこで執り行われるのかを確認する必要があります。

結果的に、喪主もしくは故人の自宅なら問題ありませんが、葬儀場で行う場合には葬儀場に電報を送る必要がありますから、間違いのないように注意してください。

 

電報の宛名

電報でお悔やみの言葉を送る時に、送り先と合わせて注意が必要なのが宛名。宛名を間違えることなんて、ありえないと思われるかもしれませんが、故人の名前にしてしまうケースがあるのです。

【 電報でのお悔やみマナー、宛名 】

■ 弔電は故人の死を悼み、お悔やみの言葉をご遺族に伝えるもの。

・ 葬儀の主役は故人本人ですが、弔電はご遺族代表である喪主に対して送るのですから、当然宛名も喪主の名前になります。

また、故人はすでに亡くなっている方なので、電報の宛名にすることは、厳密にいえばできないという事情もあります。

 

故人の敬称

電報でお悔やみの言葉を伝える時には、故人についても触れて文章を考えるもの。そこでマナーとして知っておきたいのが故人の呼び方について…。

【 電報でのお悔やみマナー、呼び名 】

■ 親しい間柄の場合には、生前自分が読んでいた呼び名で書いてしまうかもしれませんが、正式なマナーとしては敬称で呼ぶのが正しいのです。

・ 故人が喪主から見て実の父の場合には「御尊父様」、実の母は「御母堂様」、夫は「御主人様」、妻は「御令室様」と呼ぶのが正しい敬称。

御尊父様のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます」などと使うのが正しい使い方です。

 

忌み言葉を使わない

電報でお悔やみを伝える弔電では、つかってはいけない言葉使いがあります。それが忌み言葉。忌み言葉とは、大きく分けて3つの分類があり、1つ目は重ね言葉。「重ね重ね」や「再び」などの繰り返しを表すことばは使ってはいけませんが、これは有名。

【 電報でのお悔やみマナー、忌み言葉 】

■ 2つ目は直接的な表現。「死ぬ」とか「死亡」などの直接的表現はマナーとしてつかってはいけませんから、「ご逝去」という言葉に言い換えてください。

・ 3つ目は「四」や「九」、「苦しむ」など故人が苦しんだり、辛い思いをしたようなことを連想させる表現はしないのがマナーです。

 

差出人の書き方

電報でお悔やみを伝える際、最後に忘れてはいけないマナーが、電報の最後に書く自分の名前と電報に明記する差出人の書き方。

【 電報でのお悔やみマナー、差出人 】

■ 弔電は葬儀の時に弔電披露として読み上げられます。その際に自分の名前だけ書いていても、面識がない参列者は誰かがわかりません。

・ 故人と自分の関係がわかるように「〇〇株式会社営業本部 □□□(氏名)」や「〇〇大学△△ゼミOB □□□(氏名)」などと、肩書と名前をセットで書くようにすると、丁寧です。

 

いかがでしたでしょうか、電報でお悔やみを伝えるために、喪主宛てに送る弔電では、押さえておかなければいけない基本と、書きぶりについてのマナーがあります。

電報を送る時に注意しなければいけないのは、丁寧さ。直接顔を合わせてお悔やみの言葉を伝えるのと異なり、電報では文字でそれを伝えなければいけませんから、より丁寧にしなくてはいけません。

また、電報でお悔やみを伝える相手となる喪主と、自分が面識がないケースも…。故人とは仕事でお付き合いがあったものの、ご家族までは面識がないことはよくあるのではないでしょうか。

そんな場合でも相手に失礼がないよう、気を付けなくていけませんから、やはりマナーを守るというのは大事なこと。社会人として、電報でお悔やみを伝える際には、相手の気持ちに配慮し、正しいマナーで文面を作るよう心がけてみてください。

まとめ

電報でお悔やみの伝える際のマナーとは

・電報は葬儀の開始時間より1時間前に届くようにする
・電報は故人や喪主の自宅ではなく葬儀会場に送る
・電報を送る時の宛名は喪主にするのが基本
・故人の敬称は「ご尊父様」「ご母堂様」「ご主人様」
・重ね言葉や直接的表現などの忌み言葉は使わない
・文面の最後には自分の立場と名前を差出人として明記


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