出産内祝いマナーは、実際に贈った経験のある家庭でも、案外しっかりと理解していない事も多いです。頂いた出産祝いのお礼に贈るのが、現代の出産内祝い。どんな金額のものでも、どんな品物でもいいという訳ではなく、渡すための出産内祝いマナーがあります。
出産内祝いマナーを知らずにお礼の品物を選んでしまうと、せっかくのお礼の気持ちが相手に伝わらず、不快な思いをさせてしまうことさえあります。そんな悲しい結末にならないように、出産内祝いマナーはしっかりと押さえておきたいもの。
受け取る品物や金額について、年代によってその反応も様々です。仲良しのお友達なら「お互い様」と言えることも、年配の方には出産内祝いマナー違反と思われてしまうことも…。
そこで今回は、どんなお礼の品が出産内祝いマナーになるかを解説します。
出産内祝いマナーは大丈夫?
年代別気になるアンケート
出産内祝いマナーで気をつけるべきは金額
贈りたいものを贈る気持ちも大切ですが、あくまでも「内祝い」なのですから、頂いたものよりも高価に見えてしまうような品物は避けることが基本です。
【 出産内祝いマナー:金額のタブー 】
★ 出産祝いで贈ってくれた金額よりも高価な品を選ぶのは、出産内祝いマナー違反です。
高い商品がたまたま安く買えても、受け取った人が「自分の私がものよりも高価だ」と思ってしまっては、やはり同じ出産内祝いマナー違反と思われてしまっても仕方ないかもしれません。
特に50代の世代の方は、このマナー違反を受け入れ難いようです。
出産内祝いマナーで選ぶ価格帯
高い内祝いをお渡しすると目上の方は「失礼だ」と感じるようですが、一方で「安すぎる内祝い」も出産内祝いマナーに反しています。
【 出産内祝いマナー:価格帯の目安 】
★ 出産内祝いマナーでは、内祝いの品の金額は、頂いたものの半分くらいの金額にするというのが基本です。
・ これよりも高くても安くても、出産内祝いマナー違反じゃないかな、と思われてしまうことになってしまいます。
安すぎる内祝いも、50代の世代の方が一番マナー違反と感じる事例が多いです。内祝いの品を選ぶときには、「内祝いは頂いたものの半分程度」ということを忘れないように選ぶ必要があるのです。
挨拶文やカードはどうする?
なんと手紙も何も添えず、内祝いの品を渡されることは、50代、40代、30代と多くの世代が「出産内祝いマナー違反だ」と思っていることが、アンケート結果に出ています。
【 出産内祝いマナー:挨拶文やカード 】
★ 出産内祝いの品を渡す時には、子どもの写真や、御礼の言葉などを添えて渡すのがおすすめです。
・ お祝いを下さった方も、出産直後で会えなくても、子どもの写真を微笑ましく思ったり、御礼の言葉をもらうことで、よりお祝いを贈ったことを嬉しく思えるものです。
産後はお母さんの体調もあるのですが、ここは手を抜かず、挨拶文やお礼こそ、丁寧にしっかりやっておくと好印象です。
包装やのしに関する出産内祝いマナー
贈られてきた品物が、何ものしがなかったり、包装すらされていなかったとしたら、気分を害すということ以前に「なぜ私に送ってきたのだろう?」、「もしかして内祝いのつもりなのかな・・・」と本当の理由が伝わらない事もあります。
【 出産内祝いマナー:包装 】
★ 包装やのしがない状態で渡されるものも、出産内祝いマナーや配慮が足りないと言われても仕方ないことです。
特に50代、60代では、この「包装やのしがない」という出産内祝いマナー違反にカチン!と来る、と言うアンケート結果も出ています。
贈り方に関する出産内祝いマナー
せっかく贈ったお祝いのお返しが、本人からではなく他人から渡されるというのは、出産内祝いかどうかに関わらず、マナー違反だと感じる人が多いのは、ご存知でしょうか?
【 出産内祝いマナー:贈り方 】
★ 出産祝いのお返しが、本人からではなく友人を介して贈られてきたり、親戚や家族に届けられて渡されたり…、というケース。
・ このように贈られると、「出産内祝いマナー違反だ!」と感じる人が多い事が、アンケートで分かります。
これは、マナーに神経質な50代、60代だけでなく、20代、30代の若い世代も出産内祝いマナー違反と感じる人が多いです。
出産内祝いを贈る時期
出産直後は確かに体調も安定せず、すぐに動ける人ばかりではないものです。それでもあまり遅くなるのは、出産内祝いマナー違反と言われても仕方ないもののひとつです。
【 出産内祝いマナー:贈る時期 】
★ 出産祝いのお返しは、出来るだけ早く!というのが最低限のマナーです。
・ 遅くなればなるほど気まずくなってしまいますし、子育てに落ち着く時などないのですから、年代に関係なくこのマナー違反はNG!
出来るだけ早く頂いたお祝いのお返しはする!のが出産内祝いマナーです。すぐにお返しするように心がけて下さい。
出産内祝いの品の選び方
相手が喜ぶものを贈るというのは、内祝いでは難しいものです。それでも、「相手がもらって、困るようなものを贈らないようにする」という配慮は出来るはず。
【 出産内祝いマナー:内容の選び方 】
★ 例えば、60代のご夫婦に体験型カタログをプレゼントしたり、忙しい30代共働きのご夫婦に、消費期限の短い食べ物を贈ってしまったり…。
相手がもらって困ってしまうような品物は、出産内祝いマナー違反と感じられる人々もいるものです。差し障りなく誰にでも普通に喜んでもらえるものを選ぶのも、大切なことなのです。
いかがでしたでしょうか。出産内祝いマナーは「相手の立場になって考えることが大切」です。品物の選び方や贈り方、メッセージやのしをつけるなど、品物以外にも相手に喜んでもらうためにすべきことは、実はたくさんあるものなのです。
高価な品物を選ぶことよりも、お祝いをくれた相手の立場になって、どうしたら喜んでくれるか、どういう品物が嬉しいかを考えて贈ると、相手にも感謝の気持ちが伝わります。相手の立場になって考えることこそが、大切な出産内祝いマナーになるのではないでしょうか。
かわいい我が子が、みんなにかわいがってもらえる存在になれるよう、スタートからきちんとみなさんをガッカリさせることなく、内祝いをお返しして下さい!
まとめ
出産内祝いのマナーとは
・相手のお祝いの気持ちを害さない気遣い
・基本は金額の半額程度をお返しに選ぶ
・お礼の気持を込めたメッセージを添えて
・親しい仲でものしや包装紙を忘れずに
・出来る限り自分で内祝いを手渡ししよう
・内祝いはお礼の気持を込めて早めに渡す
・相手が喜ぶものを選ぶのが最低限のマナー